ばくだんスイッチ―いじめに対抗する「権力」―
知らない誰かは、何か考えていたみたいだけど、最後に静かに私に問うた。
「君は、スイッチを押せない?」
「…押せないよ。約束する。
だから持ってるのくらい許…。」
「今、スイッチを取りに行くからな!」
どっ、と校舎に人が流れて来た。
私の権力を、たった一つの私の存在意義を奪われる。
どうして?どうして?
スイッチを高く掲げた。腕が震える。もう涙が止まらない。
「君は、スイッチを押せない?」
「…押せないよ。約束する。
だから持ってるのくらい許…。」
「今、スイッチを取りに行くからな!」
どっ、と校舎に人が流れて来た。
私の権力を、たった一つの私の存在意義を奪われる。
どうして?どうして?
スイッチを高く掲げた。腕が震える。もう涙が止まらない。