ばくだんスイッチ―いじめに対抗する「権力」―
「もうこの辺で終わりにしてよ、松戸。」

媚びたような声に眉をしかめた。声の主はよく私を殴って遊んでいた女子。

「なんで?別にいいじゃない。」

「…てゆーか…もうやめてよっ!」

簡単に壊れた。

その女子はその場に泣き崩れた。それを皮ぎりに泣くわ喚くわうるさくなる教室。

これじゃ外と変わりないじゃない。

< 86 / 170 >

この作品をシェア

pagetop