愛して欲しい人。
わたしの朝。
朝。
目覚ましが鳴る30分前。
私は自然と目が覚めた。
隣に眠る愛しいひとを起こさないように、頭だけ時計に向ける。
いつも通りの時間。
毎日音が鳴る30分前、自然と目が覚める。
いつから、なんて知らない。
ただ、習慣のように身体がそうできている。
しばらく隣で無防備に眠っている彼を眺める。
…可愛い。
10人中9人は格好いいと言われるであろう彼も、小さく口を開けて寝ている様は可愛いとしか言いようがない。
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