妄想日記

「よし大体出来てきたかな…」

武志が言う

武志はこの劇の監督のような立場でみんなを仕切っていた


「そういや、さとし!」

「ん?なんだ?」

「最後にお前が歌う曲できたのか?」

「あ~あともうちょっとかな」

「そうか…ちゃんと喜多さんに伝わるような歌作れよ」

「ば…ばか!」

「まっがんばれ」


最後の曲は本当に俺が作った曲を演奏する
もちろん喜多さんのことを思って…


「さとし君、今日も家来る?」

「あ…今日は曲を完成させたいから自分の部屋にこもっとくよ」

「あ、もうできるんだ」

「本番たのしみにしてるからね」

「おぅ期待しといて」

「うん!じゃあねバイバイ」

「バイバイ…」


あれから随分と仲良くなった

この曲は本番までは喜多さんには聴かせない
本番で告白するための曲だから…
< 18 / 49 >

この作品をシェア

pagetop