妄想日記
「それじゃー歴史の教科書の37ページ開いて」
「………」
「どうした?小河」
「教科書ないのか?」
「す、すいません…」
「家に忘れたみたいで…」
「じゃあ近くの奴に見せてもらえ」
「…はい」
「小河…」
「ほら見してやるよ」
「え…あ、ありがと」
「いいよ、困ったときはお互い様だろ?」
「さとし君ってやさしいんだね」
「そんな事言われると照れるじゃん」
「ふふ…おもしろい」
俺達は授業も聞かないでお互いのことを喋りあった
「はい、じゃあ今日はここまで!」
「さとし君、ありがと」
「いえいえ、また困ったらいつでも言ってくれよ」
「うん!」
そしてそれから俺達はよく話すようになり遊ぶことも増え、周りからよくカップルに勘違いされることが多かった