愛しき悪魔
「……」
「…ッ、ハハッ!たいしたことないから、大丈夫だよ?」
「…チッ…ちょっと痛いけど我慢しろ。」
「…え?」
ジンー…
ゾクゾク…
鳥肌がたつほど生暖かい感触が背中をはしる。
…え、舐められてる?
「ちょっと!なにして…「黙ってろ、傷口がひらく。」
ジンー…ジンー…
「…痛いか?」
痛いというか、亜羅の熱が伝わってくから…気持ちいいー…
「…大丈夫。」
なんていえない。
ズキ…ズキン…
「…フッ…クッ…」
だんだんと痛みがくる。
「…もうすこしだから、」
…きっと、私と離れてからずっと栄養補給できずにいたんだろうなー…。
私の肩を掴む腕が尋常じゃなく細い。
きっと疲れでフラフラのはずなのに…
私のために力つかっちゃって。
…あなたの愛が嬉しかった。