愛しき悪魔












魔女は亜羅のほうをむく。










「なんだよぉ。」






「お前…いくつだ?」










それは私も聞きたかった。










「あたし?んぅー…よく数えてねぇけど…1000歳ぐらいか?」










…「「1000歳!!」」










驚いた。天使や悪魔でも死ぬことはないが老化して消えてしまうので100歳が限度なのに…










「ハッ、魔女にとってはお子様だよ。」










これで…お子様って。










でも納得できた。










時々子供っぽくなるのはお子様な年齢だからで…










「…大人っぽく振る舞っているのは背伸びしてるから?」










急な私の問い掛けに驚いた表情をみせ、機嫌をそこねたのか顔を強張らせた。










「あぁ…!?」






「…だって、…無理して…頑張ってるように…みえたから。」










図星だったのか目をみひらいた後、恥ずかしそうに顔をそらした。










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