愛しき悪魔











「お…来てたのか、傷毅。」










私の頭の上からシャワーを浴びてでてきた亜羅の声がした。










「よぉ!…って、セクシーだねぇ。」










ニヤつく傷毅さん。










…え?










私は思わず振り向いた。










「きゃあっ!?…ちょっと亜羅!服きてよ!!」










なんと上半身裸。










ちょうど目線に…鍛えた胸がっ!!










「え…あぁ。…何に顔真っ赤にしてんだよ、変態。」










バチンッ










イタッ…ってデコピン…。










そっ、そりゃあ顔だって赤くなるでしょっ!!









「…ッ、ば…馬鹿っ!!」










鼻歌歌いながら着替えにいく亜羅を憎らしくみつめた。










「「馬鹿ップルだな(だねぇ)。」」












綺麗なハモりにつっこむことも、










発言を指摘することもできなかった。










…なぜなら、もうちょっと見てたいなんて思った自分を自分でも馬鹿だなって思ったからっ。










亜羅の馬鹿!!











…で、











自分の馬鹿!!!!











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