愛しき悪魔
やはりいつものように家の裏側にもたれぼっーとしていた。
声をかけると一瞬驚いて、すぐ表情をもどした。
「…」
「…」
何もいわず、彼の横にもたれた。
「…」
「…」
「…何。」
「…」
「なんだよ。」
「どうして不機嫌?」
「はっ?」
「…機嫌悪いじゃん。」
「…あぁ、そうだよ。少しだけな。」
遠くを見る目。
悪くいうと、呆れた目をしていた。
「…言ってくれなきゃわかんないっ。」
「…ゴメン。」
…彼に反省の色がみえはじめた。