愛しき悪魔
「あの、」
「ん?」
「どうして…、どうして私のこと拾ったんですか。」
「…質問すんな。」
「ハッ!?」
「うるせぇ、俺に質問するんじゃねえ。」
…自己チュー!!
「…わかりました。」
「……」
「……」
沈黙。
質問出来なかったらなに話したらいいのよ!?
ギシッ…
急に立ち上がってどこかに行こうとする彼。
「あっ、あの…!」
ガタッ!
私は立てず倒れ込んだ。
「…!、おい大丈夫か!」
すぐに支えて立たせてくれた。
「あっ…、大…丈夫です。」
「腹減ったんだろ。エネルギーが無くなったんじゃねぇか?」
「えっ…、「違うか?」
天使だってお腹がすく。
食べなくても死ぬことはないが動けなくなってしまう。
私は小さく頭を動かしてコクンと頷いた。