愛しき悪魔











二人とも何事もなかったかのように部屋に戻っていった。










私も後をついて行こうとしたら、











後ろから包まれるように抱きしめられた。










「…!?」










「……どうだった?」










「…っ、な…何が?」










「…惚けんな。」










「…さっきの「だからキス。」










「……………」










「俺、言葉にしないとわかんないー。」









あ…私のセリフ。










意地悪ぅ…。










「…ほら、じゃないともう一回するぞ。」










…な、なんて奴。










ちょっとずつ迫ってきて背中は壁にぶつかった。










しかも顔の横に手をおかれて。










…ピ…ピンチ!!










< 146 / 197 >

この作品をシェア

pagetop