愛しき悪魔
二人とも何事もなかったかのように部屋に戻っていった。
私も後をついて行こうとしたら、
後ろから包まれるように抱きしめられた。
「…!?」
「……どうだった?」
「…っ、な…何が?」
「…惚けんな。」
「…さっきの「だからキス。」
「……………」
「俺、言葉にしないとわかんないー。」
あ…私のセリフ。
意地悪ぅ…。
「…ほら、じゃないともう一回するぞ。」
…な、なんて奴。
ちょっとずつ迫ってきて背中は壁にぶつかった。
しかも顔の横に手をおかれて。
…ピ…ピンチ!!