愛しき悪魔
「……どうしたの急にぃ!もう意地悪やめてよ。」
「……」
「早く部屋にいかなきゃっ…!!…ン…フ…」
今までにない激しいキス。
……亜羅は何を求めてるの?
「…プハァ、……?」
「…………………」
言わなきゃ…離してもらえなさそう。
「……気持ち?…よかった…よ…。」
「……変態。」
はぁぁ!!自分で言わせておいて……。
「……何それ!」
「……もっ、いいよ。」
呆れたように先にいってしまった。
何、この後味の悪さは。
まだ、わかりあうのには時間がかかりそう。
簡単じゃないんだな、両思いって。
彼のいなくなった空間でぽつんと一人、そう思った。