愛しき悪魔











「!!誰だ、お前は!!!」










「悪魔です。」










「ハッ、何をほざいているんだ。ふざけるな!!」










鼻息をフーフー言わせながら言いきった。










「まぁ、信じてもらえるなんて思ってないですよ。…今日はあなたの命をいただきにきました。あと娘さんも。」










冷静な態度が気に入らないのか、ずっと殴り掛かりそうな勢いだったが、命と聞いて目の色が変わった。










「…ハッ、ハハハハハ!!何をいってるんだ、君は。何も凶器を持ってないくせに。それに子供じゃないか、ハハハ!!馬鹿か!!!」










……チッ、気にくわねー。










さっさとやっちゃお。










「……じゃあ、お見せしましょうか。」










キンー…











空気に線が入ったように切り詰める。










………ビンッ…










糸が弾かれるような音が聞こえたと思うと、











バフン!!バフッ!!バフッ!!










テーブルにおかれていたくまのぬいぐるみが見えない銃にでも撃たれたかのようにひきちぎれた。










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