愛しき悪魔
金髪の悪魔02
「そろそろ行こうか、姫。」
真っ赤な血を魔力ではらい、綺麗な手で彼女に触れようとする。
「…スー…スー…」
「……ッ、」
でも…綺麗にしても彼女に触れることをためらった。
「…なんか、汚いな…俺。」
いや、彼女が綺麗すぎるのかも知れない。
「…愛してるよ、ちづる。」
何よりも。
もちろん自分よりも。
この世界よりも。
俺は君を愛してる。
…彼女の桃色の唇に俺の真っ赤な唇をあわせた。
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金髪の悪魔02