愛しき悪魔
広い一本道を歩いてきたがとくに扉もない場所で立ち止まった。
「…!?なんだよ。」
「……ここで彼女を離していただけますか。」
「はぁ!!なんでだよ。」
「事情聴取の間だけですので。」
「……それはできねぇ。…その他はなんでもするよ。この…大理石か?これふけっつうんなら一面ピカピカにだってしてやるよ。だから…彼女は俺の傍においてくれ。」
「ふくより絶対楽ですよ。」
「…はっ、かもな。でもできねぇよ。」
「……大切なのですね、彼女が。」
「……あぁ、自分よりもな。」
「…はは、そうですか…では…
…力づくで。」
ガッ!!
奴の手が彼女を奪いにかかった。