愛しき悪魔






…ムクッ…











真夜中、私は音をたてずに起きる。










亜羅はソファーで腕をくんで下を向いて眠っている。










悪魔も寝るんだな…と思いつつしばらく寝顔を眺めていた。










…起きてない!










よし!今のうちに!










静かに玄関にいき、扉に手をかける。










…そして、亜羅の方を振り返って呟いた。














「ありがとう、亜羅。さようなら。」










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