愛しき悪魔
それに彼の腕は頑丈そうな鎖が巻き付けられている。
「きさま…!?なにをしている!!」
さっきまで私と話をしていた人は驚きの表情をむけたが、すぐに怒りの表情に変えた。
でも、「おめぇこそ勝手にちづるに近づいてんじゃねーよ!!」
ゲリ!!
天使は彼の縛られてない足から蹴りをくらわされそのまま倒れ込む。
その蹴りの勢いのまま扉を閉め、鍵を器用にかけた。
「ちづる!大丈夫か!?」
彼は抱きしめたそうによってきたが腕が縛られ抱きしめられないことにイラつきつつもそっと頭を私の肩にかけ引き寄せられた。
「……大丈夫だよ?」
「…そっか、よかった。」
ホッと息をつく声が耳元で聞こえる。
そんなに心配してくれてたんだ…。
嬉しいな。
そっと彼の背中に私の腕をまわした。