愛しき悪魔
「………ン……んぅ……」
…ー朝かぁ…。
起きなきゃ。亜羅のために私が早く朝食をとってー………!?
「動かな…い…!?」
体に重いものがのってるように動かない。
えっ…えぇっ!?
暴れようと手をのばしたとき、フサッとした感触がきた。
「!?」
視線を横から上にむける。
「…スー…………スー………」
「亜…羅…?」
初めてみる亜羅の寝顔。
幼くて……可愛い。
いつも大人ぶってるから意外な一面に
キュンときた。
「亜羅…、亜羅ぁ!」
呼んでも起きるようすはない。
「あっ…。」
私ー…抱きしめられてる?
「スー……」
しかたないからもうすこしこのままでいよう。
彼に身を寄せて目を閉じた。