愛しき悪魔
ブワッ!!
急に白い煙があがったかと思うと
それが消え去ったとき白く長い髭をはやしたおじさんが立っていた。
『…!』
『さすがに…頼み事をするのに顔もあかさず…ではね。』
そらから聞こえていた声。
こいつがさっきのオッサンか。
かすれた渋い声が特徴的だ。
『…では。』
奴は手のひらを上にむけるようにだした。
その上には一枚の紙。
シュッ…
滑るようにとんでくるそれ。
慌てて手をだした。
パサッ…
手のひらにのった紙は写真だった。
そこには長い白銀の髪をした女が写っていた。