愛しき悪魔
「……あぁ。」
「……そうか。」
変化…。
美流の体がこの世界にきてから変化していた。
本人は気付いているのか知らないが、
白銀だった髪はくすみ、細く、からまり、透明度がきつくなっている。
消え入りそうな…髪。
肌は白く輝いていたのに灰色に変色しつつあった。
目の輝きも少なく、声にも張りがない。
…ーこれが今、彼女に起こっている変化。
「私が彼女にあってからも大分進行している。出会う前はもっと違ったんじゃないのか?」
その通り、大分変わっている…。
「……そんなことは、ない。」
「どうする!?いいのかこのままで。これはこの世界で摂取している物が影響しているだろ。」
「……そうだろうと思った。」
その瞬間ガンッと壁に押し付けられる。
「わかっていながらこのままか!?何をやっているんだお前は!!」
キッと睨みあげた芽威奈が俺の胸倉を掴み怒鳴りあげた。