愛しき悪魔
「でも……本当はさ、美流ちゃんと離れたくないだけでしょー?」
「は?」
弾かれるように顔をあげる。
最上級のニヤニヤー…
「はぁー………?」
「いや、おこんないでよぉ。ちょっと言ってみただけぇ。」
「おねぇ言葉使うな、キモい。」
「キモッ!?…ちょっと美流ちゃぁん!」
ふざけやがって…。
あ、そうか。元気づけてくれたのか。
傷毅はヘラヘラと部屋をでていった。
………傷毅の言ってたこと、
実は図星だし。
1番の理由は美流を手放したくない。
もうー…彼女しか考えられないんだ。
俺は彼女がどんな姿になっても愛し続ける自信がある。
でも、彼女は違うよな。
美流は変わった姿で愛され続けるのは苦しいかも知れないー…。