愛しき悪魔
「もぉー…」
なんとこの状況で一人ぼっち…。
…危なくないのだろうか。
「あっ、亜羅ぁー!」
とりあえず亜羅を捜さなければ。
「亜羅ッー!」
シーン…
さっきから何の音もしない。
っていうか悪魔一匹見えない。
誰もいないなら飛んで捜しても大丈夫なのでは…?
…やるしかない!
そっと亜羅のコートを脱いでゆっくり羽をひろげてみた。
バササ…
久々に羽をひろげたので少し窮屈だが問題ない。
…飛べるかも!?
足に力をいれ、羽を精一杯ひろげて飛んでみた。
「…!?きゃ…きゃあ!?」
…やっぱり久々だったので思うどうりに羽が動かない。
「…クッ…クゥ!」
思いきり羽をはばたかせ踏ん張ってみると無事安定した。