愛しき悪魔
「…そういえば、お前が危なくて…それを傷毅が助けてくれて…あぁ、思い出した。ありがとな。」
「うん…元気になってよかった。」
「元気にー…?俺、どうしてこんなに体調もどったんだ?」
「…あ、それはね。」
なんとなく言いにくい。
頭をふせた。
でも、亜羅ならわかってくれるはず…
「あのね、亜羅ー…「これ…!!」
頭をあげたさきには驚いた顔をした亜羅。
目線の先ー…彼の胸元には金色の私のものとはすこし違う形をしたものがついていた。
「…お前、まさか…」
「…ごめん。どうしても…こうするしかなかったの。」
亜羅から返事はない。
かわりに、鋭い目で睨まれた。
「…え?」
「…ッち、お前は馬鹿か!!何やってるんだよ!!!何天使裏切ってんだよ!!!!」
…胸に痛く響いた。