愛しき悪魔





…ーあッ!みんなは?




脳が覚醒してきたところで大事なことを思い出す。




「ンッ…ショッ…痛っ…」




体を起こそうとするが痛くてたまらない。




……せっかくの人間界なのに、ツイてない。




それにケガをしてるのにほっといていくなんて…薄情者!




冗談で突っ込んでみるが冗談に聞こえなくて泣けてくる。




「ハァァァー…。」




溜息も零れる。




仕方ない、ほっといてくれてるんだし、ねとこ!




そうしてもう一度横たわろうとした時ー…。




キィ…





誰かが入ってきた。




< 7 / 197 >

この作品をシェア

pagetop