愛しき悪魔
…ーあッ!みんなは?
脳が覚醒してきたところで大事なことを思い出す。
「ンッ…ショッ…痛っ…」
体を起こそうとするが痛くてたまらない。
……せっかくの人間界なのに、ツイてない。
それにケガをしてるのにほっといていくなんて…薄情者!
冗談で突っ込んでみるが冗談に聞こえなくて泣けてくる。
「ハァァァー…。」
溜息も零れる。
仕方ない、ほっといてくれてるんだし、ねとこ!
そうしてもう一度横たわろうとした時ー…。
キィ…
誰かが入ってきた。