愛しき悪魔
「…なぁーんだ。目覚めちゃった。」
大人っぽい見た目と違い、幼い声をだす。
「どなた…ですか?」
「んー、あたしぃ?あたし魔女。」
「まっ、魔女!?」
この世界は悪魔ばかりじゃなくて魔女もいるの…?
「ど…どうしてここにー…」
「おもちゃ。」
「へ?」
「おもちゃ、と、遊んでたのぉ。」
「おもちゃ…なんてここには…。」
私はあたりを見渡して彼女をみるとニタァと笑って私の頭を掴んだ。
グッー…
「いたっ…。」
「あんただよ。」
「え?」
「あんた、あたしのおもちゃ。」
何もかもを否定するように冷たい目で私をみてきた。