愛しき悪魔
ニヤァ…
「いいんだね!?…さぁ力をぬいてもたれかかりな。…極楽につれていってあげるからっ!」
私は目を閉じて彼女の肩にもたれた。
彼女の髪からは血の臭いがする。
生々しいけど心地いい…?
「…クスッ、クスクス…」
グッ
背中から、心臓の位置に手をそえられる。
「Bye-bye♪天使ちゃーん。」
グワッと爪が食い込む感じがする。
「いっ…!!!」
「大丈夫。…すぐ楽になるよ?」
痛い、痛い、痛い!!!
爪は心臓を掴むように食い込んでいく。
「…っいったぁい!!」
「耳元でデカイ声だすなよ、うるせぇ。…もうすこしだよ。」
ガッ
何となく、よくわからないが、心臓を掴まれた感覚がした。