空に描く青

予鈴が鳴った。

廊下に出た。

しんと静かな廊下を二人で歩いた。

「そういえば、文化祭の時期になるね。」

菜月が中庭を見ながら、言った。

「ウチのクラスは何やるんだろう。」

「お化け屋敷とかじゃない?」

私は提案をあげると、菜月は顔を蒼くした。

「菜月って、文化祭委員でしょ?」

「うん。」

「なんで?」

お祭り好きはあまり見えないし。





< 104 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop