空に描く青
そうゆうのは、欲張りかぁ…
私は放課後、教室にいた。
特に意味もないけど。
なんだか、ぼーっとしたくなって。
「あ、石月。」
教室の扉の方。
波崎がいた。
「どうしたの?」
「あたし、行ったんだ。」
「何処へ?」
単刀直入に話をしないで欲しいんだけど。
「病院。」
スクールバッグを持つ波崎の指に力がこもった気がした。
「美和の?」
「うん。」
波崎は、勇気を出したんだ。
そして、現状を受け入れたんだ。