空に描く青

「話は…ついた?」

後ろから声を掛けられた。

「…うん。」

江鳩くんは、そっか、と言って私の頭を撫でてくれた。

「帰ろっか。」





病院を出る。

「そういえば、なんで志緒ちゃんと波崎って同じ高校にいんの?」

江鳩くんは言う。

「波崎は途中からこっちに編入してきたの。再婚、してるから。」

私は江鳩くんの縦に長い影と私の影を見て言う。





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