空に描く青
「15歳なんて、歳は関係ないのになってずっと思ってた。」
私は言う。
「未来って、狭くなっていくのかな。なら、私達には後どれくらいの未来が残されてるのかなって。」
「わかるよ。」
江鳩くんの凛とした声が聞こえる。
「ありがと。」
いつも、ありがとう。
赤の他人なのにね。
私は何度江鳩くんに助けられたんだろう。
神様。
もし、人それぞれの一生の幸せの分量が決まっていて、それを渡すことが出来たら。
私の人生の幸福を江鳩くんに分けたいと思います。