空に描く青

「…馬鹿だな…。」

海に行った。

私は馬鹿だった。

江鳩くんは、“会ってくれる”とは言ってくれれたけど。

「…彼女を作らない、なんて一言も言ってない。」

勝手な思い込みだ。

私は座る。

何やってんだろ?

ここまで来て。

冬なのに、海に来て終わり?

「…馬鹿みたいだ。」

呟いた瞬間、後ろから声がした。

「寒くない?」






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