空に描く青

膝に顔をうずめる。

「髪、のびたね。」

私の髪をすいた。

「うん。のばしてるの。」

「可愛いね。」

少し冷めた頬に、また熱が灯る。

「いつまでいるの?」

江鳩くんは海を見ながら言う。

「冬休み中。」

「だったら、どっか行こうよ。」

「へ?」

間抜けな声が出た。

「二人で。」






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