空に描く青

昼休みは保健室に行った。

この学校の生徒は健全らしく、保健室通いの子がひとりもいなかった。

でも、それは逆に危険なんじゃないかな。

「こんにちは。」

私は北沢(キタザワ)先生に挨拶をした。

「こんにちは。」

笑顔で返してくれた。

はじめて来た時、先生は何か相談でもあるの?とか、色々うるさかった。

きっと、真面目な人達が集まったこの学校では前例がなかったんだろう。

「嫌な事があったんです。」

私はそうして返した。

私はお弁当を真っ白な机の上にトンと置いて、椅子に座る。




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