空に描く青
「そういえば、彼。二年四組の子でしょう?」
先生は私の後ろのベッドにボールペンを向けた。
カーテンがかかっていて中は見れない。
私は小首を傾げた。
先生は開けて、と手で示す。
私は仕方なくカーテンを開けて、中を見た。
体を投げ出して、ネクタイを緩めてる男子が寝ていた。
誰…?
見たことない。
顔立ちは整っているけど何かに苦しんでいるような。
ーーって
なんで私、男子の寝顔に見とれてんの?
「知りません。」
「あたり前よ~。転入生だもの。」
先生は持参のサンドイッチのキャベツをパリパリと食べる。