好きだっつーの!




『お前・・・実穂は、俺のことどう思ってる?』


「あたしは・・・・そりゃ、好きか嫌いかって言われたら好きだけど・・・・・」



あたしが最後まで言い終わることができなかったのは、史哉に抱き締められたから。それも、強く。



『俺、お前のことずっと前から見てたんだよなー、お前は知らないだろうけど』


「史哉・・・・」



この時、史哉の香水の匂いがやけにあたしの心を和ませた。



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