好きだっつーの!



「てめえ!真面目に戦れ!ぶん殴ってやる!」


思いっきり殴ったはずなのに神谷はびくともしなかった。


こいつ・・・・今までで一番強いかも・・・・。今までの奴らはみんなこれで勝っていた。あたしが弱いわけじゃない。


『言っとくけど、俺はお前ら黒豹と戦るつもりで呼んだんじゃねえよ』


「なんだと!?」


『黒豹のボスが見たかっただけだ』


「なめてんのか?てめえ」


本気で脳天かち割ってやろうかと思ったけど、あたしを下ろして真面目な眼差しで見てきたからやめた。


素晴らしいくらい整った顔に、金髪で全体的に後ろに流した髪。一瞬、不覚にも見とれてしまった。



って、敵に見とれてどーするあたし!



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