月光
私は思わず、車の窓から目を反らせ、俯いた。




そして、ギュッと目をつむる。





もう、忘れたい。





…もう、いや…。




そう思った時だった。




私の頭に手が乗せられた。私は思わず顔を上げて、先生を見た。





「どした?具合悪くなったか?」





先生は心配そうな表情を浮かべ頭を撫でた。
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