月光
先生に言われた通り、正面口を出て右に曲がり歩いていると、細身のお洒落なスーツを着ている人が、白い車にもたれかかってこちらを見ていた。





あの人かな?





その人に向かって近づいていくと、爽やかに私に笑いかけながら声をかけてくれた。




「やぁ、君が木ノ下陽菜さん?初めまして。これからよろしくね。さぁ、乗って?今から学校に行こう。」



「はい、よろしくお願いします。」




私は先生の車のトランクに荷物を入れさせてもらい、助手席に乗り込んだ。
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