月光
彼はうっすら目を開けて、少し微笑みながら手を伸ばし、私の頬を伝う涙を拭った。





「ごめんな…」





そして彼は力尽きた。





「いやよ!ジョン!!いや〜〜〜!!!」






私が叫び彼を再び抱き寄せた時、




パン!!





私は顔をあげ、音が鳴る方を見ると、ジョンを撃った黒人男性…ルイが自分の頭に銃を撃ち込みアスファルトに倒れ込んだ…。




私は、また顔が歪み涙が溢れてきた…。




そんな私達を月光が優しく包み込む様に照らした。





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