ラプソディー
廊下の端を歩いていると

「冬至くん」

「おう、白樺さんか」

「あなたが連れてきた人、校庭で暴れてるわよ」

「は………?」

その言葉を言ってスタスタと歩いて行った。

相変わらず、よくわからん奴だな…

「連れてきた人って勝手について来ただけなんだけど…」

深い溜め息をついて校庭に向かった。

「ふふふ…。相変わらず冬至くんは人気ね」

壁から体半分だけで覗いていた。

ただ廊下に立っているだけなのに女子達の目が獣だわ。

白樺アイコもまた変わった人間だった。






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