薔薇色アリス




「でもね、アリスこれだけは聞いてください」




「………?」




彼の言葉に顔を上げ、ゆっくり頷く







「貴女は今までいた世界の住人じゃない…でも、帰る場所はちゃんとあります」




帰る、場所?


元いた世界の人じゃないっていうことは…私は一体なんなの…?





この思いに気付いたのか青年は喋った。
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