悪魔なアイツ
ギュッて抱き締めて
くれると思ってた。


自分の思い上がりと
現実の差が大きくて
悲しくなった。


「ごめ……ん…なさ…」


言葉がうまく続かずに
どんな顔をして謝れば
いいのかもわからなか
った私はNaoyaの部屋
から離れた。



バタバタ



駆け足で階段を降りる。
何も考えられなくなっ
ていた。


Naoyaの家の近くの公園
まで無意識に歩いた。


すると背後から
足音がした。
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