悪魔なアイツ
頭の中が軽くパニック
な時、またしても
クスッと笑い声が聞こ
えてきた。


その方角には
せりなの姿があった。


もうーっ!!
イヤだってばーっ!!


気分は沈みすぎて
海で叫びたいくらい。


Naoyaは――
と目で追いかけると
私の方をジッと見て
いた。


恥ずかしい……
私、変な顔してなかっ
たかな……?


Naoyaを見つめ返すと
なにやら口をパクパク
させている。


す……


き……


だ……


よ……


好きだよ?


恥ずかしくてクルッと
Naoyaに背を向けた。
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