悪魔なアイツ
『それ…本心か…?』


そんな悲しい目で
見つめないで。


傷付いた顔しないで。


「っ……本当だけど?」


『そ…か……
悪かったな。今まで
ずげぇ振り回してて…』


「………っ………」


『お前のことは遊び
じゃなかったぞ……』


いつも愛梨って呼んで
くれるNaoyaが私のこと
をお前って呼んだ。


ほんの数分間で
もう、遠い存在になって
しまったこと。


全てがなかったことに
されたような気がして
悲しくなった。
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