悪魔なアイツ

でも自分が決めたこと｡


『撮影は今まで通りに
やろうな………』


｢………っ｣


声を出すと震えて
泣くのを我慢してるの
がバレちゃう｡


だから私は静かに
頷いた｡


『明日も…よろしくな』


そう言って何もなかっ
たかのように私の頭を
ポンポンと叩いて
Naoyaは去っていった｡


Naoyaが去った後
気が緩んだ私の目から
は大量の涙が零れた｡


｢Naoya……っ……｣