悪魔なアイツ
手紙を読み終えた私の
涙が止まることはない。


Naoyaがそこまで私を
想ってくれていたこと
が、この上なく嬉しか
った。


他の一生分の幸せを
犠牲にしても欲しかっ
た。


Naoyaとの結婚。


指輪は私とは対照的に
光り輝いていた。


捨てれる訳ないよ……


指輪に長めのチェーン
を通して身に付ける事
にした。


服の中に隠して誰にも
気付かれないように。
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