悪魔なアイツ
スカウト話に乗っかっ
てしまおうかと、少し
は思ったりもした。


でも―――


この世界に入ってしま
うといつかNaoyaに会
うかもしれない。


それが怖いんだ。


Naoyaの隣に違う誰か
が居るのを見たら
立ち直れないかもしれ
ないから。


でも
もう強くならなきゃ。


三谷さんの
期待に応えてみるのも
悪くないかもしれない。


「真衣…私決めたよ!!」


『ん…
いってらっしゃい!!』


背中をポンと
押してくれた真衣。


「真衣、大好き!!」


『私もだよ!!』


ニコッと笑って大きく
手を振ってくれた。
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