悪魔なアイツ
『図書室では静かに
しなきゃダメだろ…』


「それはアンタが―――」


そう言いかけると
Naoyaが私の耳元で
囁いた。


『俺が…どうした…?』


耳元でやめてよ。
大好きな声でこれ以上
囁かないで!!


「なんでもありません…」


冷静になると
今、私はNaoyaの膝の上。


緊張しすぎて………
う、動けない………


その様子に気付いた
のか悪魔は言った。



『キスしたことある?』
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