悪魔なアイツ

優しい手

『…梨……愛梨…』


遠くから声が
聞こえる。


目を覚ますとそこは
Naoyaの部屋。


ん……なんで?
私どうしてたんだっけ?


『起きたか?』


隣で呼ぶのはNaoya。


「Naoya……」


『ん…お前風邪だから
寝てろよ?』


「でも撮影……」


『そんな状態でムリに
決まってるだろ?』


「……………」


『監督には具合のこと
言ってあるから心配す
んな……』


「ん………」
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