悪魔なアイツ
――次の瞬間。


Naoyaの柔らかい唇が
私の唇に重なり、生温
い水が流れ込んでくる。


飲みきれずに零れた
水は首を伝って
服へと流れた。


放心状態の私。
立ちはだかる悪魔は
言う。


『……何?
もっと飲むか?』


余裕の表情の悪魔。


「なんでそんなに
慣れてるの?」


私の口からとっさに
出た言葉。


『気に……なる?』
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